azusatokohaの日記

人生ラバーダッキング会場

バイデンさんがウクライナ行ったって

今の世の中は大変で、けっこう大変な地域に、非常に大きな国の長が行ったらしい。すげーね。大変な地域に非常に大きな国の長が赴き、非常に大きな国の長の身に何かあったら大変なので、それはもう大変な情報管制が敷かれたらしい。

大統領に同行が許されたジャーナリストは2人だけだった。2人は秘密保持を誓約し、携帯電話を取り上げられた。そしてバイデン氏がキーウに到着するまで、訪問についての報道を禁じられた。

バイデン氏のキーウ訪問、どうやって極秘に実現 10時間の列車の旅 - BBCニュース

おー。報道管制(エンバーゴ)だ。報道とかプレスリリース、まあ色んな組織団体の成果発表などの場面で、報道管制は普遍的に行われているけれども、さすがに非常に大きな国の長に関わる報道管制はレベルが違うな。おそらく最も信頼がおけ、独立して動ける記者を選び、一切の情報のやり取りをある種強権的に禁じ、危険な移動に同行させる。

記者はとんでもなく貴重な取材の機会となるので、おいそれと秘密保持を破ることはできないし、万が一情報が洩らされるような事態があったとしたら、ホワイトハウスから今後一切の情報を与えないだろうし、すべての計画は白紙に戻すことになるんだろう。もしかしたら、そういう事態も想定したコンチプランとかあるのかな。

同じような報道管制付きの大統領の極秘移動は、2013年にブッシュ大統領バグダッドを訪問した時に例があって、その時もやはり携帯電話の利用を禁じるなどして一切の情報のやり取りを禁じている。そして、もちろん大統領が現地を離れるまで、この情報は洩れる事が無かった。

大統領に同行するよう招待された一部の記者は、数時間前に通知を受け取りました。大統領の出張が終わり、彼が安全にイラクを離れるまで、すべての人がニュースを公表することを禁じられた。

Secrecy, precautions minimized risk By Dave Moniz, USA TODAYWikipedia英語版News embargoの出典より、Google翻訳結果

2013年時点でこれをやっているのも凄いけど、10年経って、ユビキタスネットワーク社会となった現在でも通信を禁じることができるのか。2023年になって、空の上でも通信ができる時代に、誰かと連絡が取れない状態を保たせる。

権力ってすげえ。ぼくも欲しいです。