ヤバくない?停電後すぐ始動して、しかも結構すぐ同期取れて、電灯系も1分で復電してるの。しかもそれを動画として公開してるの。助かるわぁ、さくらインターネット。
こっちはIDCフロンティア。作動音(起動音)はこっちの方が好きだな(さくらインターネットの方は消音器で防音しているのか?)。
一定以上の水準(データセンター Tier 2 以上)のDCであれば、こういう電源冗長化設備は備えているだろうけれども、こういうのは「飾りじゃない」ことが重要で、きちんと動作してくれなければ意味がない。なのでさくらインターネットはこういう点検を年次でやっているわけですね。勉強になるなぁ。
しかし「石狩データセンター年次点検」シリーズの記事が良すぎるな。普段こういうデータセンター運用の話は表に出さないだろうけど、触りだけでも公開してくれると、ぼくのような人間は嬉しい。時系列順に「どこで」「何を」やるのかが記載された手順書、そしてその手順の裏にある操作の意図。広報してくれてありがとうさくらインターネット。
データセンターって顧客情報の塊なので、所在地を伏せる事も多いし、まして内部の様子をこうやって公開するのも他社でなかなかやらないと思うので、本当にすごい。こういうのって、自社の体制を広報することで見込み顧客の獲得に繋げる~みたいな話があったりするんですかね。なんにせよ、全て公開して恥ずべき点がない、自社のDC運用への自信があってこそだと思うので、今後ともこういうの公開をよろしくお願いします。
そして特高受電だと電力会社との直通電話まで付けるんですね。へぇー(中部電力パワーグリッド株式会社 特別高圧お客さま受電ガイドブック 5-3 pdf p.79-)。たしかに特高の需要家が、好き勝手に負荷を入れたり切ったりしたら大変なことになりそうだもんな。あと発電機の同期検定目押し投入が禁止されててワロタ(同 4-7 pdf p.72)。