azusatokohaの日記

人生ラバーダッキング会場

生姜焼きのり明太弁当 ←これ読める?

さっき、近所のオリジン弁当行ったんです。オリジン弁当

そしたらなんか「生姜焼きのり明太弁当」ってのが売ってて。

まあ読んで字のごとく、生姜焼きが付いたのり弁なんですけど。

見た瞬間、「生姜焼きのり明太弁当」この文字列の中から「焼きのり」だけ抜き出しちゃったんですよね。

あー焼きのりのお弁当か。焼きのりをフォーカスするって相当だな。って。

で、お弁当なのでフタは透明で、中身見えるわけだけれども、「生姜焼きのり明太弁当」なので生姜焼きが当然入ってるんですよ。

でもその時は脳みそが「生姜 / 焼きのり / 明太 / 弁当」のモードなので、びっくりしちゃって。

生姜焼きを生姜って略すことある?って。生姜焼きを「明太」と略すことは無いだろうし、メインおかずなのに弁当名にフォーカスしないことは無いはずなので、確定的に明らかに「生姜」部分が「生姜焼き」なんですよね。

もちろん本当は「生姜焼き / のり / 明太 / 弁当」だから何も略されていないのに。

でもさ、ひらがな3文字繋がってたら、それは繋げて読まない?「生姜 / 焼[きのり] / 明太 / 弁当」だろうがよ。

もしこれが「のり明太生姜焼き弁当」だったら、絶対読み間違えないと思うんですよ。「のり / 明太生 / 姜焼き / 弁当」とは読まないよ。明治大生だったら「明太生」に釣られるかもしれないけど、「姜焼き」は明らかにおかしいもん。

でもオリジン弁当は読み間違えられるリスクを冒してまで「生姜焼きのり明太弁当」にこだわったんですよ。何でだか考えてみました。

答えは2つあって、当たり前だけど「生姜焼きがメインで、前面に売り出したいコンテンツだから」。

人間、話が長いのは嫌われて、結論を先に話すべきなので、「生姜焼きのり明太弁当」のクライマックスである「生姜焼き」を一番最初に持って来るのは大変自然。

もし「生姜焼きのり明太弁当」でなく「のり明太弁当(生姜焼き付属)」だったら、売れ行きは悪くなる。なので、「生姜焼きのり明太弁当」として売った方が良い。

「生姜焼きのり明太弁当」であるべきだった2つめの理由は、「のり弁当」の立ち位置だと思う。

つまり、「のり弁当」は弁当で言う「定食」みたいな立ち位置の単語なんですよ。

「定食」といえば、メインにご飯とお味噌汁が付いて、あと一品なりお新香なりが付いて、というフォーマットが思い浮かぶ。

「のり弁当」とはそういうフォーマットを指し示す単語なので、一番最後でないと、おかしなことになってしまう。

だから、「生姜焼きのり明太弁当」は語の構造として「焼魚定食(豚汁付)」と同じだった。

それぞれメインの品を一番最初に言い、周囲の情景を定型句的に示し、そこにワンポイントのユニークさを添える。

であれば、「のり明太生姜焼き弁当」と呼ぶべきでは?という提案は、「焼魚定食(豚汁付)」を「定食豚汁焼魚」と呼ぶべきだ、と言っているようなものだったんだな。

それはおかしい。だって焼魚が主役の定食であって、定食が主役の焼魚ではないのだから。

ぼくはなんと愚かだったんだ。反省しなければならない。

 

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